鉄瓶

湯をまろやかにしてくれる鋳鉄湯沸かし

茶道の湯釜をルーツに持つ鉄瓶。古くから家庭で使われてきましたが、アルミやステンレス、ホーロー製ケトルの普及や生活様式の変化によって、なかなか見られないものとなりました。昔ながらの鉄瓶の雰囲気を継承しつつ、現代生活の中で気軽に湯沸かしとして使用できる形状を模索しました。

側面にストレート部分を設けて容積を確保した、丸型や玉型の鉄瓶とは異なる本体形状。16cmの小径ながら実用容量は1リットル以上あり、見かけよりもたっぷり入ります。上部の稜線によって、すっきりした印象を目指しました。ハンドルは、高さ、幅ともに余裕を持ったサイズ。鍋つかみやミトンを付けていてもしっかりと握ることができます。

蓋の裏側には落下防止のストッパー形状を設けました。またハンドルを倒すとコンパクトに収納できます。三条特殊鋳工所のFCD鋳鉄技術によって通常の鋳物製品よりも軽量になったことで、毎日気軽に使える鉄瓶になりました。

鉄瓶は保温性が高く、水が沸騰した時に残留塩素と反応して塩素を分解してくれます。それによってお湯はまろやかに。お茶やコーヒーはもちろん、白湯を飲むと特に違いを感じられます。

Client : 株式会社三条特殊鋳工所
2017