炒めやすく煮込みやすい鋳物フライパン

最薄部1.5mm、継ぎ目のない鉄鋳物フライパン

鉄鋳物フライパンというとまず連想するのは、アウトドア用の肉厚なスキレットです。その厚みと重さは、日々の料理道具として使うには少々無理があるかもしれません。この商品では、三条特殊鋳工所のFCD薄肉鋳鉄技術を生かし、見た目や感触からも気軽さ、軽やかさが感じられるデザインを模索しました。

その結果、全周にフチを設けた深めの本体と、角丸三角形の筒状ハンドルが継ぎ目なく繋がる形が導かれました。終端には耐熱シリコンキャップを設けて一体感を持たせ、軽さをより体感できるよう、握りやすさや手当たりの柔らかさを追求しました。ハンドルは短めに、そのままオーブンに入るサイズに設定しました。

最薄部1.5mmの本体は軽やかで、高温を維持できるのも鉄ならでは。このフライパンで朝食時によくベーコンエッグを焼きますが、しっかり焦げ目がついてカリッと仕上がります。リベット等留め具が無く洗いやすいことも、毎日使う道具として大事な点だと思います。専用ガラス蓋は、ステンレス板をシリコンで覆ったつまみ付き。焼き、炒め、煮込み、オーブンにも対応できる、万能なフライパンを目指しました。

製品の形状をはじめ、ネーミング、パッケージまで一貫してデザイン作業を行いました。

Client : 株式会社三条特殊鋳工所
2017